東芝情報システム株式会社

風向風速計 IoTセンサー「anemolink®-2D」

「anemolink-2D」(アネモリンク2D)は、当社が持つエレクトロニクス技術と AI 技術を融合させた、気流を可視化しデータ取得可能な環境計測に役立つ風向風速計 IoT センサーです。
持ち運び可能なコンパクトタイプなので、気流や微風が気になる場所へ手軽に置くことができます。また、複数個を設置することでその場所特有の風向風速が計測可能です。 厳密な空調管理が求められ、わずかな塵や埃が歩留まりに影響する製造現場やクリーンルームなどにとても有効です。

風を見える化。データにできる。風向風速計 IoTセンサー「anemolink-2D」紹介動画

製造現場での風速風向計測に関するお悩み

anemolink-2Dを産業用コントローラで多く使われるRS-485通信に接続するためのインタフェースです。既設の制御管理システムからanemolink-2Dの計測データが取得できるようになります。

特長

  • 絶縁型RS-485トランシーバ
  • anemolink-2DがRS-485通信に対応
  • 31台まで2線式マルチドロップ接続が可能
  • anemolink-2D本体への電源供給が可能

風向風速計 IoTセンサー「anemolink-2D」の利用シーン

お客様の声

風向風速計 IoTセンサー「anemolink-2D」開発秘話

LSIソリューション事業部
近藤 信一

オフィス・住環境・工場などの製造現場では空気の流れを確認したいというニーズが増えています。anemolinkは置くだけで風向・風速を可視化できるIoTセンサーです。

気流開発の技術開発に取り組むきっかけとなったのは、室内の微妙な気流を測定する術が意外にもなかったことです。当社が培ってきた技術を組み合わせれば、比較的簡単に室内の気流測定が可能ではないかと考え、産業分野の需要拡大も視野に基礎実験を進めることになりました。

当社の開発コンセプトは、簡単で手軽に風向・風速を計測できるセンサーであると同時に、IoTデバイスとして計測データから新しい価値を見つけ出し、可能性を広げるオリジナルの環境センシングソリューションに取り組むことでした。こうしてanemolinkの開発が始まり、高性能が得られたフローセンサー(気体流量センサー)を風速センサーとして応用し、anemolink-2Dが誕生しました。

anemolink-2Dの特長は"置くだけ"で手軽に運用できること、直径約9㎝のコンパクトな形状、USB給電で設置がカンタンということです。さらに、人が微かに感じる風をセンシングできる機能を備えており、微風でありながらもLEDが点灯する位置で風向を、点灯するLEDの輝度で風速を、また風がオーバーフロー状態の時は全LEDが点滅し、精度の高い気流の可視化、データとしての保存を実現しました。Windowsパソコンと接続すれば専用アプリで風向・風速のデータを確認することができます。

当初は住宅内の気流測定を目的に開発したanemolink-2Dですが、製造業など産業分野での需要が高いことが分かってきました。製造ラインでは、緻密な気流コントロールが製品の品質を大きく左右すると言っても過言ではありません。例えば、自動車本体やさまざまな機器の塗装工程で、気流によって違った色の塗料の細かな粒子が混じっただけで品質不良を招いてしまう恐れがあるほか、精密部品製造などを行うクリーンルームでは、ダストの管理においてさらにデリケートな気流確認が求められます。このように、室内環境における微風の可視化が、製造・加工品質を追求する産業分野が有望なターゲットであることを再確認し展開を図っています。

見えないものをデータとして見える化し、新しい価値につなげるというIoT本来の考え方から、センサーを内蔵した 920MHz LPWA の無線機「NetNucleus LPWA」と、取得したデータをクラウドに収集する機能、収集したデータを分析する機能を備えた「NetNucleus IoT」を組み合わせた使い方も提案しています。

風向風速計 IoTセンサー「anemolink-2D」各表示の見方

anemolink-2D本体 LED

  • LED で風向( 風上) を表示

    LEDの位置で風向(風上)を、風速に応じて明るさが変化します。無風時は消灯します。Bluetooth有効時は青色、無効時は赤色でお知らせします。

  • CO2 濃度を色で表示(※オプション)

    400ppmから10000ppmまでを、緑・黄・赤色の3段階で表示します。

ソフトウェア

M5Stack Core2 (anemolink Viewer&Logger)

  • ディスプレイ内容
    • anemolink-ID
    • Ph(i 風向) 0~359°
    • Speed(風速)m/s
    • CO₂ 濃度(※オプション)
  • 風向(風上)

    ドットで風向(風上)を表示

Windows画面 (anemolink Viewer)

anemolink-2DとWindowsパソコンを接続することにより、リアルタイムで計測状況の確認とログが取得できます。またログファイルを読み込めば、過去データがグラフで表示されます。

風向風速計 IoTセンサー「anemolink-2D」製品仕様

安価なCO₂測定器の多くはアルコールなどに反応する簡易センサーを用いており、CO₂濃度を正しく捉えることができません。anemolink-2D CO₂は、 経済産業省の「二酸化炭素濃度測定器の選定等に関するガイドライン」に準拠した NDIR式(非分散型赤外)CO₂センサーを採用しています。このセンサーを搭載することで風向風速とCO₂の同時モニタリングが可能となり、人が集まる場所などでの利用シーンが広がります。

※CO₂センサーのみの販売はしておりません。必要な場合は CO₂センサーを搭載した anemolink-2D CO₂をご注文ください。

風向風速計 IoTセンサー「anemolink-2D」よくある質問

風向風速計 IoTセンサー「anemolink-2D」の資料請求

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anemolink -2D 概要資料

anemolink -2D 概要資料

風向風速計 IoTセンサー「anemolink-2D」のご紹介資料です。

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※anemolink-2D は、個人ユーザ様への販売はしておりません。

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