Bluetooth®の開発を安心サポート「Bluetoothソリューション」
「通信品質や動作が不安定」「消費電力を抑制できない」「Bluetooth認証(以下、SIG認証)の取得方法が分からない」「最新の機能に対応したい」など、Bluetooth開発に関するこんなお悩みはありませんか?東芝情報システムの「Bluetoothソリューション」はお客様の課題をクリアに解決します。
当社は東芝グループの一員として2000年からBluetoothの開発に携わっています。高い技術力をもったBluetooth専門チームが、Bluetoothプロモータである東芝およびグループの豊富な知見を生かしお客様のBluetooth製品の開発をサポートします。Bluetoothの新機能であるAuracast(オーラキャスト)導入に関することもお気軽にご相談ください。
- Bluetooth開発のお悩みとSIG認証
- Bluetoothソリューション
- Bluetooth SDK 「NetNucleus Bluetooth」
- Auracast(オーラキャスト)
- お問い合わせ・資料請求
Bluetooth開発に関するお悩みとSIG認証の必要性
「Bluetooth対応」と表記するために必要なSIG認証
SIG認証とは、開発している製品が「Bluetooth対応製品」であることを表記するために必要な認証です。この認証を取得しなければ、Bluetooth対応製品であることを製品に表記することや、Bluetoothロゴを使うこともできません。
そのため、Bluetoothを使った製品を開発して販売する際には、必ず、Bluetooth認証が必要になります。BlueZ などフリーのBluetoothスタックはSIG認証が取得されていません。ご注意ください。
※BlueZ とは、Linux で活用されている標準的なフリーのBluetoothスタックです。 "ブルーゼット"、"ブルズ"、"ブルーズ"などと呼ばれています。Linux 2.4.6から正式採用となりました。
Bluetoothの開発やSIG認証に関するお悩み
Bluetoothの開発は委託して、商品企画やプロモーションに専念したい
Bluetooth開発は、接続性の検証やSIG認証も必要となる。短期間で製品リリースするため信頼できる会社に委託したい。
BlueZ などのフリーソフトを利用してBluetooth開発をしたが、SIG認証のノウハウがない
Bluetoothの開発やSIG認証につまずいている
自社でBluetoothアプリケーション開発を進めているが、技術面や物理的な課題に直面している。開発をサポートしてもらいたい。
Auracastを製品に組み込みたい
最近話題のAuracastを活用した製品開発を行いたいが、公開情報が少なく何から手をつけたらいいか分からない。
Bluetooth開発やSIG認証のお悩みを解決する2つの方法
①Bluetooth開発・SIG認証取得を支援する「Bluetoothソリューション」
Bluetoothソリューションは、コンサルテーションから製品出荷まで一連の工程をサポートします。「これからBluetoothの開発を検討している」「Bluetoothの開発に着手しているが課題解決のサポートが必要」など、お客様のご事情に合わせたご提案が可能です。
また、BlueZなどのフリーソフトを活用して開発されたBluetooth製品のSIG認証取得に関する技術的支援も行います。
②SIG認証取得済みBluetoothスタックを使用したSDK「NetNucleus® Bluetooth®」
「NetNucleus Bluetooth」は、Bluetooth開発が初めての方でも容易に開発を行うことができる、汎用性の高い開発キット(SDK)です。東芝製Bluetoothスタックを使用しており、どのメーカーのBluetoothモジュール/Bluetoothチップでも使用できるため、お客様の製品にも安心してお使いいただくことができます。
Bluetooth搭載製品を支える「Bluetoothソリューション」紹介動画
Bluetooth開発やSIG認証を支援する「Bluetoothソリューション」
「Bluetoothソリューション」 4つの特長
- 特長1.豊富な搭載実績
カーナビ、オーディオなど車載製品からヘルスケア製品まで、幅広い製品開発に参画した実績があります。
- 特長2.国内一貫体制のBluetooth専門チーム
高い技術力をもったBluetooth専門チームがサポート。国内の技術者が日本語で対応します。
- 特長3.Bluetooth開発をトータルサポート
Bluetooth開発における、要件定義・仕様検討の段階から、開発終了後の接続性試験での問題解析・解決まで、トータルにサポートします。
- 特長4.相互接続性を誇るBluetoothスタック
相互接続性を誇る東芝製Bluetoothスタックの販売・移植を行います。同スタックはチップセットに依存しないため、どのメーカーのモジュールでも使用可能です。
Bluetooth開発におけるすべての工程をサポート
①コンサルテーション
Bluetooth 機能製品を実現するためのプロファイル選定とBluetoothモジュール選定などの要件定義を行います。
また、製品出荷までに必要なプロセスと各プロセスの作業内容、注意事項、接続性問題を解決するための仕組みなどをコンサルテーションします。
②Bluetoothスタック移植
μITRON をはじめ Linux、Android、INTEGRITY®* などのさまざまなOSへ、Bluetoothスタックを移植します。
既存のBluetoothスタックからの入替えも可能です。
環境に合わせて通信ドライバへの移植も行います。
* 「INTEGRITY®」は、Green Hills Software 社が開発したリアルタイムOSです。もともとは軍事用などに開発されたOSのため、信頼性、堅牢性、セキュリティに優れています。
現在では、「機能安全」が注目されている自動車の分野でクラスターディスプレー(デジタル・コックピット)やインフォテイメント機器などに採用されています。
③Bluetoothアプリケーション開発
Bluetoothスタックや検証で培ったノウハウを生かし、高品質のBluetoothアプリケーションを開発します。
- 電話
- 電話帳
- メール
- Bluetoothオーディオ
- データ通信
- Bluetooth Low Energy 通信
- スマホ連携
- ヘルスケア製品
など
④SIG認証試験支援
Bluetooth SIG が提供している PTS(Profile Tuning Suite) を使用して、プロトコルおよびプロファイルの相互運用性テストを実施し、試験結果のレポートを提供します。
これにより、アプリケーションレベルで Bluetooth 製品の相互運用性の向上と、課題が早期に特定できます。
⑤Bluetooth接続性試験
お客様の製品と接続機器とのBluetooth接続性試験を実施し、問題の切り分けと試験結果レポートを提供することが可能です。
また、Bluetooth接続性試験項目を作成することも可能です。
※接続機器が携帯端末の場合、海外携帯を含め携帯端末は当社で準備します。
⑥Bluetooth接続性解析
過去の解析ノウハウを活用して、開発製品と市販機器で発生したBluetooth接続性問題を短期間で解決します。
各種ツール活用により問題を短期間で解決します。
- AirLogモニタツール
- Bluetooth モジュール通信回線(UART)モニタツール
市販機器の実物が無くても動作検証が行えるPCシミュレーション環境を活用します。
SIG認証取得済みBluetoothスタックを使用したSDK「NetNucleus® Bluetooth®」
NetNucleus Bluetoothは、Bluetooth開発が短期間で簡単に行える組込み向け Bluetooth SDK です。Bluetooth 5.2(Classic、Low Energy)に対応しています。
Bluetooth開発期間を短縮する「NetNucleus Bluetooth」の用途
スマートフォンに触れることなく操作が可能
ハンズフリー通話:電話をかけたり、受けたりすることができます。
オーディオ:スマートフォンで聞いている音楽を車内のスピーカーで聞くことができます。
AndroidやiPhoneと連動させたアクセサリへの適用
ヘッドセット、イヤホン、スピーカー、キーボード、バーコードリーダー、腕時計、歩数計などに適用することができます。
スマートフォンのテザリング機能
Bluetoothのテザリング機能を使うことで、スマートフォンをアクセスポイントとして利用することができます。
センサや家電、ウェアラブル端末などへの適用
PCやスマートフォンはもちろん、Bluetooth Low Energyの規格が策定されたことで、IoT機器での利用がますます広がります。
Bluetooth開発期間を短縮する「NetNucleus Bluetooth」の特長
NetNucleus Bluetooth は、カーナビ、オーディオなど車載製品からヘルスケア製品まで幅広い製品に搭載されています。
CPU、OS、Bluetoothのアプリケーション開発が可能です。
サンプルアプリが付属されていますので、短期間でBluetoothアプリケーションが開発できます。
- リファレンスボードで動作するサンプルコードを提供
- Apple社のデータ接続規格である iAP2 にも接続可能
- 車載向け標準マルチプロファイルにも対応
また、NetNucleus Bluetooth はSIG認証取得済みBluetoothスタックを利用していますので、面倒なSIG認証のためのテストなどを省略、必要な作業は登録だけとなり、Bluetooth開発の工数削減に貢献します。
※スクラッチ開発、認証済みスタックを使用する場合のどちらでも、認証のための登録料は必要になります。
「NetNucleus Bluetooth 」とフリーソフト利用時の時間と費用の比較
①認証取得にかかる時間の比較 「NetNucleus Bluetooth 」/SIG認証取得
「NetNucleus Bluetooth 」で開発した場合と、SIG認証取得のためのテストを実施した場合でのSIG認証にかかる時間の比較
②開発費用の比較(認証・登録まで) 「NetNucleus Bluetooth 」/BlueZなどのフリーソフト
「NetNucleus Bluetooth 」で開発した場合と、BlueZなどのフリーソフトを利用した場合での開発費用の比較
③開発後の費用(認証・登録後) 「NetNucleus Bluetooth 」/BlueZなどのフリーソフト
「NetNucleus Bluetooth 」で開発した場合と、BlueZなどのフリーソフトを利用した場合での開発後にかかる費用の比較
※上のグラフは、いずれも時間と費用の大まかな目安です。開発規模、製品出荷台数によって変動します。
※出荷台数によりSIG認証取得支援サービスの方がコスト削減できることもあります。
Bluetooth開発期間を短縮する「NetNucleus Bluetooth 」の提供物と仕様
「NetNucleus Bluetooth 」の提供物
- サンプルアプリケーション(ソースコード)
- Bluetoothアプリケーションフレームワーク(オブジェクトコード)
- 東芝製Bluetoothスタック(オブジェクトコード)
- 各種マニュアル
Bluetooth開発期間を短縮するサンプルアプリケーション
サンプルアプリケーションのソースコードを提供します。サンプルのソースコードを利用することで Bluetoothアプリケーションを短期間で開発することができます。
サンプルアプリケーション
- 電話
- 電話帳
- メール
- Bluetoothオーディオ
- データ通信
- Bluetooth Low Energy 通信
- スマホ連携
など。この他にもサンプルアプリケーションをご用意しています。詳しくはお問い合わせください。
Bluetooth Mesh プロファイルに対応
Mesh プロファイルを利用することでデバイスネットワーク、自動制御、遠隔監視などの機能を実現できます。
NetNucleus Bluetooth はデータ通信、スマホ連携を組み合わせて Mesh通信を行うことができます。
Bluetooth アプリケーションフレームワーク
車載向け標準マルチプロファイルに対応した Bluetoothアプリケーションフレームワークです。Bluetoothプロトコルやプロファイルの仕様に精通することなく Bluetoothアプリケーションの設計が可能です。
また、オーディオ製品やヘルスケア製品など、開発製品向けにカスタマイズも可能です。
Bluetooth スタック
実績豊富で優れた相互接続性を誇る東芝製Bluetoothスタックです。チップセットに依存しないため、どのメーカーのモジュールでも使用可能です。
- チップセット非依存東芝製
Bluetoothスタックは、モジュールベンダーに依存しません。 - Bluetooth Low Energy(BLE)対応
Bluetooth 5.2 に対応しています。 - 対応プロファイル
豊富なプロファイルに対応しています。
詳細は、お問い合わせください。
【Digital Wave】近距離無線通信の新スタイルを実現する Bluetooth Low Energy 詳しくはこちら
ロードマップ
Bluetoothの新機能 「Auracast™(オーラキャスト)」で、さらなる利便性を追求
Auracast(オーラキャスト)とは?
Auracast(オーラキャスト)は、Bluetooth技術を基盤としたオーディオブロードキャストの新しい規格です。
これは、Bluetooth SIG(Special Interest Group)が開発した技術で、主に次のような機能や利点があります。
①ブロードキャスト
公共の場所(空港、博物館、ジムなど)で、指定されたオーディオをリアルタイムで聴くことができる機能です。LC3(Low Complexity Communication Codec)という最新のオーディオコーデックを使用しており、高音質でありながら、複数のイヤホンに同時に音声を届けることができます。
②マルチチャネル
公共の場やイベント会場などで、複数のオーディオチャネルを提供することができるため、リスナーはお好みの音声を選択して聴くことができます。
例えば、スポーツイベントで異なる解説音声を提供したり、同じ会場で異なる言語の案内を流すことができます。
③低遅延
複数のオーディオデバイス間での低遅延通信は、例えば、ワイヤレススピーカーやイヤホンなどのマルチデバイス環境で、音声のタイムラグを軽減し正確に同期することを可能にし、一貫したオーディオ再生が保証されます。さらに、音声の遅れが少ないことで、補聴器などを使っているユーザーがリアルタイムでの音声情報に迅速にアクセスでき、コミュニケーションの支援が強化されます。
Auracast(オーラキャスト)で実現できるパブリックオーディオブロードキャストの例
パブリックオーディオブロードキャストの例として、講演会などの同時翻訳システムがあげられます。Auracast Assistant アプリケーションを使用し、視聴したい言語を選択することで、講演会に参加している方々が同時に共感し感動を分かち合うことができます。
これからもBluetoothプロモータである東芝およびグループならではの豊富な知見を生かし、送信機側のHWとFWのエンジニアリング作業、およびスマートフォン側のAuracastアシスタントの提供を行い、多くのメーカーがAuracastを使用した事業に参加できるようサポートを行います。
Bluetoothソリューションに関するお問い合わせ・資料請求
Bluetoothソリューションに関するさまざまな検討用資料のご案内や、導入相談、お見積り依頼などのお問い合わせをお受けしております。
成長期に突入したBluetooth®開発における課題を解決し
最先端の通信技術でビジネスにイノベーションを起こす
無線通信規格「Bluetooth」開発を効率化するソリューションをご紹介します。
陥りやすいBluetooth開発の7つの落とし穴
Bluetooth開発における陥りやすい落とし穴をまとめた資料です。開発時のご参考にぜひご活用ください。
Bluetoothアプリ開発の工数増大や相互接続の技術的課題を解決する方法
Bluetoothアプリケーションの今後の開発動向と、開発にあたっての工数増大の課題、相互接続の技術課題を解決する方法をご紹介します。
NetNucleus Bluetoothのリーフレット 資料
Bluetooth開発の工数を短縮するSDK「NetNucleus Bluetooth」の構成や適応分野などがわかるリーフレットです。
組込み Bluetoothソリューションのリーフレット 資料
コンサルテーションから製品化までをサポートする組込みBluetoothソリューションの概要がわかるリーフレットです。