その漏水、見逃していませんか?
~非接触で実現する新しい漏水検知のカタチ~
工場・施設の漏水、「気づいたときには手遅れ」になっていませんか?
製造現場や機械室での漏水は、発見が遅れると設備故障や生産停止、さらには安全リスクにまでつながる深刻なトラブルです。「気づいたときには床面に広がっていた」というケースも少なくありません。
従来のスポット型やテープ型の漏水検知センサーは広く普及していますが、「検知できる範囲が限られる」「メンテナンスの手間がかかる」といった課題も指摘されています。
本コラムでは、従来方式の課題を整理したうえで、それらを解決する新しい漏水検知のアプローチとして、東芝情報システムの漏水センサー「VisilantEye®(ビジラントアイ)」をご紹介します。
漏水が製造現場にもたらすリスク
「たかが水漏れ」では済まされない、漏水被害の実態
工場や製造現場における漏水は、単なる「水濡れ」にとどまらず、以下のような深刻な被害に発展するおそれがあります。
- 設備故障・火災リスク:漏水が制御盤や電気設備に達すると、漏電やショートが発生し、機械の故障だけでなく火災の原因にもなりかねません。
- 生産ラインの停止:冷却水や配管からの漏水が製造装置に影響すると、ライン全体の停止を余儀なくされ、大きな損失が発生します。
- 建物・構造物の劣化:長期間にわたる漏水は、鉄骨の腐食やコンクリートの劣化を引き起こし、施設の安全性そのものを脅かします。
- 二次被害の拡大:床面の浸水による転倒事故や、カビの発生による衛生環境の悪化など、被害は広範囲に波及します。
漏水が続くと機械設備のトラブル要因となるだけでなく、現場の安全確保や環境面への配慮、保全負荷の増大など、影響が広がりやすい点も見逃せません。人の巡回や目視だけに頼らない常時監視の仕組みが求められています。
従来の漏水検知方法とその課題
スポット型・テープ型――広く使われる一方で、見逃せない弱点も
現在、施設内の漏水監視には、主に以下の2つの方式が使われています。
スポット型(ポイントセンサー)
特定のポイントにセンサーを設置し、その地点に水が触れると電気抵抗の変化を検知する方式です。バルブ周辺や配管の直下など、漏水リスクが高い箇所をピンポイントで監視するのに適しています。
課題:
- センサーが設置されていない箇所の漏水は検知できない
- 漏水がセンサーに直接触れなければ反応しないため、漏水箇所がわずかでもずれると見逃すおそれがある
- リスク箇所の事前特定が必要で、予測外の場所からの漏水には対応しにくい
テープ型(漏水検知ケーブル)
設備や装置の周囲の床面に帯状の漏水検知テープを敷設し、テープ上のどこかに水が触れると検知する方式です。
広い範囲を連続的に監視できるため、複数の監視ポイントをカバーするのに適しています。
課題:
- テープの剥がれや断線がたびたび発生し、定期的な貼り換え・補修が必要
- 液体が直接テープに接触しないと検知できないため、漏水箇所が離れている場合には早期発見が難しい
- 清掃や設備保守作業の際、テープの保護や取り扱いに配慮する必要がある
- 共通する根本的な課題
スポット型もテープ型も、「漏水場所にセンサーが触れないと検知できない」という接触式ゆえの制約があります。つまり、想定外の場所で漏水が発生した場合や、センサーから離れた位置で漏水が起きた場合には、検知が遅れてしまうリスクがあるのです。
加えて、設置に手間がかかり、メンテナンスが必要という運用面の負担も無視できません。こうした課題から、「非接触で」「広範囲を」「手間なく」監視できる新しい手段が求められるようになっています。
VisilantEyeが実現する「非接触」漏水検知
置くだけで、離れた場所から漏水を見守る。
東芝情報システムのVisilantEyeは、当社のエレクトロニクス技術とソフトウェア技術を融合させた施設・設備見守りセンサーです。サーマルセンサーと当社独自に開発した熱映像データ解析ソフトウェアにより、機器・配管から床面への漏液を非接触で検知します。
従来方式の課題に着目し、センサーが漏水に触れなくても検知できるまったく新しいアプローチで、漏水の「見守り」を実現します。
1分で分かる「VisilantEye」紹介動画
検知原理 ―― 赤外線熱画像×独自アルゴリズム
VisilantEyeは、対象物から放射される遠赤外線を捉えるIRアレイセンサーを搭載し、床面の表面温度を計測します。通常運転時の温度画像を基準として記憶し、その後の温度分布の変化を独自のアルゴリズムで解析することで、漏水を自動的に判定します。
一般的な温度計が空気温度を測るのに対し、VisilantEyeは設備・床面・物体そのものの表面温度を捉える点が特長です。人の目によるサーマル映像の確認やクラウド解析を必要とせず、本体のみで自動検知・通知までを行えます。
非接触だから、検知エリアを"面"でカバー
VisilantEyeは、床面に現れた温水・冷水の漏水を、最大約3mの距離から非接触で検知します。スポット型のように「点」でも、テープ型のように「線」でもなく、水平55°×垂直35°の矩形画角範囲を"面"で監視するため、想定外の場所からの漏水にも対応可能です。
温水・冷水を問わず検知、液種にもよらず対応可能
常温環境において、温水または冷水の床面漏水を温度の変化として検知します。水以外の液体についても検知が可能であり、多様な漏液リスクに対応できます。
※すべての液種を検知できる保証はありません。
※漏水場所(床面)と温度差がない漏水は検知できません。
※検知範囲に温度変化が生じる環境では誤検知が生じます。
ネットワーク不要のエッジ処理 ―― 本体内で検知完結
センサーデータの解析と判定は本体内ですべて完結するスタンドアローン設計です。ネットワーク配線やクラウド環境が不要なため、旧型の設備や通信インフラが整っていない現場にも手軽に導入できます。
異常を即座にお知らせ ―― 表示パネル+LED+外部通知
漏水を検知すると、表示パネルにアラート表示し、本体LEDが点滅してお知らせします。表示パネルを見なくても、LEDの点滅で状況を把握できます。
さらに、検知通知端子(オープンドレイン出力 DC24Vmax)に積層型LED信号灯やPLCを接続すれば、既存の警報・設備管理システムとの低コストでの連携も可能です。
置くだけの簡単設置、配線工事も不要
監視したい箇所に向けて設置するだけ。USB Type-C給電(5V 1A以上)で動作する小型・軽量(約79×63×48mm、約78g)の手のひらサイズの本体は、市販の三脚なども使って既存設備に後付けで導入できます。
「貼り替え」「点検」「付きっきりの監視」といった従来の負担を減らし、設置するだけで常時見守る運用を実現します。
メンテナンスフリーで運用負荷を軽減
テープ型のような断線・剥がれが発生せず、非接触ゆえにセンサー自体の劣化要因が少ないため、設置後はほとんどメンテナンスが不要です。一度設置すれば、手間をかけずに継続的な漏水監視が可能になります。
暗所でも検知可能
サーマルセンシング方式を採用しているため、環境光のない完全な暗所でも使用可能です。照明のない機械室や夜間の無人環境でも、安心して漏水監視を継続できます。
1台3役 ―― 温度検知・乾燥検知にもモード切替可能
VisilantEyeは漏水検知だけでなく、温度検知モード(-30℃~+250℃)や乾燥検知モードにも切り替えて利用可能です。1台で熱・漏水・乾燥の3つの見守りに対応し、用途に応じた柔軟な運用が可能です。
適用シーン・導入メリット
さまざまな施設の漏水リスクに対応
VisilantEyeの漏水検知モードは、以下のような施設・シーンでの活用が期待されます。
| 適用シーン | 具体例 |
|---|---|
| 工場・製造現場 | 配管周辺、機械室、制御盤近傍の漏水早期検知 |
| マンション・商業施設 | 共用部や機械室の漏水監視、無人時間帯の見守り |
| 倉庫・データセンター | 空調設備からの漏水監視、設備トラブル対策 |
導入メリットまとめ
| 従来方式の課題 | VisilantEyeによる解決 |
|---|---|
| センサーに触れないと検知できない | 非接触で最大3m離れた場所から検知 |
| 「点」や「線」でしか監視できない | 水平55°×垂直35°の"面"で広範囲を監視 |
| 設置箇所以外の漏水は見逃す | 画角内の温度変化を自動解析し、想定外の漏水にも対応 |
| テープの断線・劣化で定期交換が必要 | メンテナンスフリーで運用負荷を軽減 |
| 漏水検知しかできない | 1台3役(温度・漏水・乾燥)でモード切替可能 |
製品仕様(漏水検知関連抜粋)
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 漏水検知距離 | 最大約3m ※ |
| 検知範囲(画角) | 水平55° × 垂直35° |
| 対応液種 | 温水・冷水(液種によらず検知可能) |
| 大きさ・重さ | 約79×63×48mm・約78g |
| 電源 | USB Type-C 5V 1A以上(市販USB電源アダプタ使用) |
| 外部通知 | オープンドレイン出力 DC24Vmax |
| 本体使用環境 | 温度0℃~50℃、湿度20~80%(結露しないこと) |
| 防塵防滴 | なし |
※検知距離は対象物の大きさや材質、周囲環境との温度差により変化します。
◇消防法その他関連法令に基づく検知器・報知器ではありません。
◇日本国内専用です。国外ではご使用いただけません。また国外への持ち出しはできません。
漏水対策を「接触式」から「非接触」へ。VisilantEyeで現場の安心を。
漏水は、発見の遅れが被害を拡大させる厄介なトラブルです。従来のスポット型・テープ型では対応しきれなかった「検知の死角」や「メンテナンスの負担」を、VisilantEyeの非接触検知技術が解消します。
VisilantEyeは、こうした漏水リスクに対して「いち早く気づける仕組み」を現場に提供する、非接触の見守りセンサーです。
「置くだけ」で始められる新しい漏水の見守り。まずはお気軽にお問い合わせください。
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