アナログICターンキー・サービス

アナログ IC ターンキー・サービスは、お客様のご予算とご要望に合わせてアナログ・ミックスドシグナルのフルカスタム IC を開発・供給します。新規開発はもちろん、 EOL (製造中止、製造終了) となったアナログ IC の再生や試作のみの開発も承ります。
「アナログICターンキー・サービス」紹介動画
アナログICに関するよくあるお悩みの例
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新たに自社独自の
アナログICを開発したい独自の特性を持つアナログICを新規開発したいが、開発リソースが不足している。また、フルカスタムICの試作や量産を請け負ってくれる会社も見つからない。
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システム基板の
省スペース化とコストダウンを 実現したい自社のシステム基板上に散らばっているディスクリート部品を集約し、ICの数を減らしたい。基板を小型化して省スペース化とコスト削減を実現したい。
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アナログICのEOL
(製造中止)通知に どう対応する・・・?過去に開発したアナログICを製造しているベンダーから、生産数量が減少したためEOL (製造中止、製造終了)にしたいと連絡が来た。今後の供給をどうしよう・・・?他のICのディスコンリスクも避けたい。
当社のアナログ技術でお客様のお悩みを解決!
当社のアナログIC ターンキー・サービスは、アナログIC開発のコンサルティング(要求分析)からウェハー供給、試作品供給、信頼性保証、量産品供給まで、お客様のご要望に応じて各工程からのLSI供給が可能です。
アナログICの受託開発やターンキー・サービスに関するお悩みは、経験豊富な当社にご相談ください。

アナログのフルカスタムIC開発、量産供給までターンキー・サービスで提供
経験豊富なアナログ技術者が回路を設計し、ICベンダーに対する全てのコントロールを当社が行います。
試作から量産に至るまで、スムーズな橋渡しのターンキー・サービスでお客様に製品をお届けします。
コンサルティング~仕様検討~回路設計~試作~量産まで、一貫サポート
開発前にコンサルティングを行い、お客様と一緒に仕様を検討します。アナログIC開発の「始まり」から「量産品の供給」まで一貫してサポートします。また、お客様のご要望に応じて、「ウェハーでの供給」、「試作品の供給」、「量産」と、工程の途中でも製品を供給できます。
基板に散らばるディスクリート半導体を集積化
基板上に散らばるディスクリート部品を、当社のアナログ回路設計技術で集約。貴社独自の性能を持ったアナログのフルカスタムICを開発します。
アナログICに新たな機能を追加、高付加価値 IC を実現
さらに新しい機能を加えれば、高付加価値ICの開発も可能。基板の面積縮小とコストダウン、機能のバージョンアップなどが可能になります。
アナログICの集積可能な機能例と特長
① パワーマネジメント機能の特長
LDO | 低ノイズ、高リップル圧縮度、高速な負荷応答を実現した回路技術を保有 |
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DCDCコンバーター | 高効率化、高速制御、高耐圧技術を実現した回路技術を保有 |
電源監視 | ウォッチドッグ、パワーオンリセットなど電源監視システムの最適化を実現 |
② モータードライバー機能の特長
DCモータードライバー | 低耐圧・小電流出力から高耐圧・大電流出力まで様々な要求仕様に対応可能 モーターの制御機能も要求仕様に合わせて集積可能 |
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ステッピングモーター | ドライバー
③ その他各種ドライバー機能の特長
ハイサイドドライバー ローサイドドライバー |
様々なアクチュエーターに合わせた特性を実現した回路技術を保有 |
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MOSゲートドライバー | アプリケーションに合わせたMOSゲートドライバーを実現した回路技術を保有 |
※ その他、アプリケーションに合わせて増幅器回路や各種保護機能の集積もご提案可能です
上記のような機能を組み合わせ、お客様のご要望に応じたフルカスタム IC を開発します
機能構成
外部出力電源
- 昇圧型DCDCコンバーター
Vsupply : 10V ~ 40V, 2A, 350kHz - 降圧型DCDCコンバーター
Vsupply : 5V, 1A, 700kHz
内部電源
- LDO
VDD : 3.3V ( for analog )
内部ドライバ
- ステッピングモータードライバー
MOS Gate Driver : 200mA
「アナログICターンキー・サービス」を利用したお客様の声
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(A社様)
以前開発したアナログICと周りの部品を集積することで、基板を大幅に小さくすることができました。基板と部品のコストダウンを実現し、同時に部品管理のコストも削減することができたのは大きな成果です。また、ターンキー・サービスのため、ICベンダーとのやり取りもすべて任せることができて大変助かりました。
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(B社様)
当社は独自の特性を持つアナログICを開発したかったのですが、依頼できる会社が見つからず、社内リソースも不足していました。しかし、「アナログICターンキー・サービス」を利用することで、設計・試作・量産までスムーズに開発を進めることができました。
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(C社様)
アナログICの量産を依頼していたベンダーから突然EOL(製造中止、製造終了)の連絡があり、困っていました。しかし、「アナログICターンキー・サービス」を利用することで、同じ特性のアナログICを再生、量産供給をしてもらうことができて大変助かっています。
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(D社様)
以前、当社のICがEOLとなった時には、ベンダーへのラストバイで必要な数量を確保していました。ところが当社製品の生産数量が増えたためICが足りなくなってしまい、「アナログICターンキー・サービス」を利用して必要な数量を確保しました。少量生産に対応してもらえたので、余計なコストがかからず、無事に製品も製造することができました。
「アナログICターンキー・サービス」の最前線を紹介

小玉 哲
「アナログICターンキー・サービス」は、カスタマイズされたアナログICを設計・開発し、提供するサービスです。汎用品のアナログICではオーバースペックだったり、逆に機能や特性が物足りなかったりする場合でも、お客様の要望に応じた「お客様のためだけにカスタマイズしたアナログIC」を提供することで、汎用品では対応できない細かな課題を解決することができます。本サービスでは、基本的にお客様ごとにアナログICを開発・製造するので、同じものを他社に供給することはいたしません。当社では、電気エネルギーを運動エネルギーに変換する「パワーIC」や、発電所からの大規模電力をさまざまな電気機器に適切に分配する「電源IC」、微小電力でアナログ情報をセンシングするようなIoTのエッジ機器に使われる「エナジーハーベストIC」など、さまざまな分野で使用されるアナログICを提供しています。
私たちの身の回りには、アナログICが利用される場面が非常に多くあります。たとえばスマートフォンの音声認識やタッチパネル、方向認知、カメラなど、その機能の多くがアナログ処理を必要としています。この機能を実現するためには、必ずアナログICが必要になるのです。一方、国内でアナログICターンキー・サービスを提供できる会社は少ないといわれています。当社は、デザインソリューションビジネス(半導体の回路設計ビジネス)において、多くの企業からさまざまな半導体回路設計を受託しています。そのため、アナログ、デジタル、そして幅広い分野で、多くの回路設計を行ってきた実績があります。また、半導体の製品企画から製造までの全工程を取り扱える幅広い知識を備えているため、お客様に最適なICを提案できるのです。
当社は、2009年にアナログICターンキー・サービスを開始して以来、幅広い技術力をもった人材を強みとして競争力を高めてきました。私たちは、常に「お客様が実現したいことは何なのか」を考えていきたいと思っています。「アナログICを自分たちのシステムに組み込みたいと思っているが、難しくてどういう機能を盛り込みたいかわからない。でも実現したいことはわかっている」という方は、いつでも当社に相談していただきたいです。少ない生産量でも対応できますので、気兼ねなくお声がけください。
当社のオウンドメディア【Digital Wave】では、国内でも実施できる企業が少ない「アナログICターンキー・サービス」の概要とその強み、人材育成で大切にしていることや将来の展望などについて紹介しています。
【Digital Wave】自然界の情報をデジタルに変える!アナログ技術で社会を支える「アナログICターンキー・サービス」の最前線 詳しくはこちら
「アナログICターンキー・サービス」よくある質問
半導体開発に関する知識はありませんが、ターンキー・サービスについて相談できますか?
私たちがアナログ、ミックスドシグナルのカスタムICについてコンサルティング(要求分析や仕様決め)からターンキー・サービスのご相談に応じます。半導体開発に関する知識をお持ちでなくても大丈夫です。
開発・量産できるアナログICの最小個数はいくつですか?
100個程度から承ります。試作品だけでも開発可能です。
車載に使うアナログICは開発可能ですか?
当社のアナログICターンキー・サービスでは「民生用途」および「産業機器用途」のIC開発のみ承ります。
製造プロセスの制限はありますか?
アナログICを使用する温度範囲を含め、製造プロセスにはいくつかの条件があります。 詳細は当社営業にお尋ねください。
EOL(製造中止、製造終了)となったアナログICを再生する際はアナログ特性を完全に再現できますか?
完全に特性を再生できると保証はできませんが、可能な限り旧製品が持っていた特性に近づけて開発します。
ICの試作品(ES)で、旧製品の特性が再生できているかをご確認ください。