東芝情報システム、「温度・漏水・乾燥」を非接触で検知、 マルチセンシングシステム「VisilantEye®(ビジラントアイ)」を発表
2025年10月06日
東芝情報システム株式会社
ネットワーク不要のエッジ処理、既存施設へ簡単に導入が可能
東芝情報システム株式会社(本社:神奈川県 川崎市、取締役社長:根本 健、以下 東芝情報システム)は、製造現場や機械室などの設備を非接触で見守るマルチセンシングシステム「VisilantEye®(ビジラントアイ)」を発表します。本製品は温度検知・漏水検知・乾燥検知の3機能を1台で切り替えて利用でき、検知は本体内で完結するスタンドアローン製品のため、手軽に現場へ導入が可能です。発売は2025年10月を予定しています。

製品の概要
VisilantEyeは、対象物から放射される遠赤外線を捉えるサーマルセンサと当社独自の熱解析アルゴリズムを組み合わせ、異常な発熱や温度逸脱、床面の漏水、対象物の乾燥状態を非接触で検知します。人の目によるサーマル映像の確認やクラウド解析を必要とせず、本体のみで自動検知・通知までを行えます。

主な特長
1台3役:目的に応じてモード切り替え
- 温度検知(温度範囲外検知・温度変化検知・高温維持検知・低温維持検知)
- 漏水検知(温水/冷水の床面漏水を非接触で検知)
- 乾燥検知(対象物の乾き具合を可視化し、運転ムダの削減や品質安定に寄与)

ネットワーク不要のエッジ処理
センサデータの解析と判定を本体内で完結。ネットワーク配線・クラウド環境のない設備や旧型機にも手軽に導入できます。
既存設備との連携が容易
検知状況は本体接点出力により、積層信号灯やPLCへ通知可能。既存の警報・設備管理系と低コストで連携できます。
シンプル設置・広い監視範囲
監視対象に向けて置くだけの簡単設置。水平画角55°垂直画角35°の矩形範囲をカバーし、温度検知は最大約10m、漏水検知は約3m、乾燥検知は約5mを目安に運用できます。
サーマルセンシングのため環境光がない暗い場所でも使用できます。
想定されるユースケース
- 設備の異常発熱の早期検出による故障や事故リスクの低減
- 加工適温範囲の自動管理による歩留まり向上
- 倉庫や店舗冷機の適切な温度設定検知による省エネ貢献
- 機械室・配管エリアの漏水の早期発見による停止時間の短縮
- 乾燥工程の見える化による運転ムダ削減・工程短縮・品質安定
主な仕様
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ・重さ | 約79 × 63 × 48 mm 78g |
検知範囲 | 水平画角55° 垂直画角35° |
検知距離(目安) | 温度検知 ~約10 m、漏水検知 ~約3 m、乾燥検知 ~約5 m |
電源 | USB Type‑C、5 V/0.5 A以上 |
外部端子① | 接点出力(外部機器通知、最大 DC24 V) |
外部端子② | インピーダンス計測(乾燥検知用) |
使用温度範囲(本体) | 0 ~ 50 ℃ |
計測温度範囲(対象物) | ‑30 ~ 250 ℃ |
発売時期と価格
- 発売時期:2025年10月(予定)
- 価格:オープン(予定)/詳細はお問い合わせください
展示会への出展
2025年10月8日(水)~9日(木)、マリンメッセ福岡で開催される 「第2回 [九州]半導体産業展」 に、VisilantEyeを出展いたします。
名称 | 第2回 [九州]半導体産業展 |
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会期 | 2025年10月8日(水)~9日(木) |
開催時間 | 10:00-17:00 |
会場 | マリンメッセ福岡 B館 東芝グループブース(小間番号 B5-2) |
会期中は、VisilantEye(実機)の動作デモをご覧いただけます。この機会にぜひご来場賜りたくご案内申し上げます。
東芝情報システム
- 東芝情報システム Webサイト
https://www.tjsys.co.jp/ - 「東芝情報システム 非接触マルチセンシングシステム VisilantEye®」の紹介ページ
https://www.tjsys.co.jp/lsi/visilanteye-tm/index_j.htm
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-
東芝情報システム株式会社 技術統括部 広報担当
080-9466-7524
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