東芝情報システム株式会社

ホワイトリスト型マルウェア対策ソフトウェア「SecNucleus™ WhiteEgret」を販売開始

2020年10月05日

東芝情報システム株式会社

ホワイトリスト型マルウェア対策ソフトウェア
「SecNucleus™ WhiteEgret」を販売開始
― ウィルス定義ファイルが不要で、少ないシステムリソースでも高速に動作する、
Linux搭載の組込みシステムに最適なセキュリティ対策 ―

発表のポイント

  • ホワイトリストにより、既知/未知のマルウェアの実行を拒否
  • システムリソースに制限のある組込みシステムで高速に動作
  • 実行ファイルだけでなく、Pythonなどのスクリプトの実行制御にも対応

東芝情報システム株式会社(本社:神奈川県 川崎市、取締役社長:渡邉 一正、以下 東芝情報システム)は、Linux搭載の組込みシステムに最適なセキュリティ対策ソフトウェアである「SecNucleus WhiteEgret」の販売を2020年10月5日より開始します。

さまざまな機器がインターネットに繋がるIoT時代を迎え、ウィルスやワームといったマルウェアによる被害は、これまでのPCやサーバなどの情報システムから、社会インフラ設備や産業機器、オフィス機器などの組込みシステムにも及んでいます。情報システムで利用されているセキュリティ対策を組込みシステムに適用することは可能ですが、リアルタイム性や限られたシステムリソースといった、組込みシステムの特性を考慮したセキュリティ対策が望まれています。

「SecNucleus WhiteEgret」は、東芝研究開発センターが開発したセキュリティ技術をベースに、東芝情報システムにて商品化したマルウェア対策ソフトウェアです。Linuxを搭載した組込みシステムでの活用を前提として、以下の特長を備えています。

ホワイトリストにより、既知/未知のマルウェアの実行を拒否

あらかじめ登録したアプリケーションのみ実行を許可し、登録されていないマルウェアの実行を拒否するホワイトリスト型の実行制御方式により、ウィルス定義ファイルなどのシステム更新をすることなく、既知および未知のマルウェアの感染を防止します。システム更新が容易でないケースが想定される組込みシステムだけでなく、スタンドアロンや閉域ネットワーク構成のシステムのマルウェア対策にも適しています。

システムリソースに制限のある組込みシステムでも高速に動作

LinuxのLSM(Linux Security Module)を活用したコンパクトな実装により、数100KBのモジュールサイズと実行メモリサイズを実現しました。また、アプリケーションの改ざん検知に使用したハッシュ値をキャッシュで安全に管理することで、CPU負荷の高いハッシュ値の計算を最小限に留め、安全性と高速性を両立させました。これらの実装により、システムリソースに制限のある組込みシステムでの高速動作を実現しました。

実行ファイルだけでなく、Pythonなどのスクリプトの実行制御にも対応

PythonやシェルなどのスクリプトやJavaアプリケーションなど、さまざまなインタープリタについて、特定のファイル名や拡張子に依存しない実行制御を実現しました。実行ファイルや共有ライブラリの他、これらのインタープリタに柔軟に対応することで、厳密な実行制御を可能とします。

東芝情報システムは、日本国内の組込みシステム分野のお客様を中心に「SecNucleus WhiteEgret」を提供し、今後さらなる拡大が予測されるサイバー攻撃からお客様の製品を守ることで、安全・安心な社会の実現とお客様の事業発展に貢献していきます。

「SecNucleus WhiteEgret」の概要
「SecNucleus WhiteEgret」の概要
「SecNucleus WhiteEgret」の動作環境
CPU ARM、x86、x64
OS Linux
ROM 150KB以上の空き容量
RAM 200KB以上の空き容量

※お客様のプラットフォームに合わせたポーティング作業を実施します。

「SecNucleus WhiteEgret」の販売形態
開発ライセンス お客様の製品に組込み、開発する権利を許諾するライセンス
製品ロイヤリティ お客様の製品に組込み、販売する権利を許諾するライセンス
ポーティングサービス お客様のプラットフォームに合わせるポーティング作業
エンジニアリングサービス お客様のさまざまな要件に対応するカスタマイズ作業
サポートサービス お問い合わせの対応や、脆弱性発見時の対策版の提供
お客様の製品サポート期間に合わせて対応することが可能
東芝研究開発センターについて

東芝研究開発センターは、将来の成長エンジンの礎となる技術を創造し、東芝グループを支える強い技術を継続的に深耕・発展させることをミッションとしています。

http://www.toshiba.co.jp/rdc/

東芝情報システム株式会社について

東芝グループの一員として、組込みシステム開発、LSI設計、システムインテグレーションの分野で、お客様のニーズに最適なソリューションを提供しています。

https://www.tjsys.co.jp/

東芝情報システム株式会社 エンベデッドシステム事業部について

組込みシステム開発分野において長年培ってきた豊富な経験と実績をベースに、OSやドライバなどのプラットフォームから、製品用途ごとのアプリケーションの開発に至るまで、お客様の製品開発をトータルにサポートするさまざまなソリューションを提供しています。

https://www.tjsys.co.jp/embedded/

<本リリースに関するお問い合わせ先>
報道関係からのお問い合わせ先
東芝情報システム株式会社 営業統括部
マーケティング担当:
志村、太細
電話番号:
080-3584-3400

お客様からのお問い合わせ先
東芝情報システム株式会社 エンベデッドシステム事業部
営業担当:
井上
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