東芝情報システム株式会社

AI技術を搭載した波形判定ツール「Waveform meister®」の販売を開始

2024年11月26日

東芝情報システム株式会社

東芝情報システム、AI技術を搭載した
波形判定ツール「Waveform meister®」の販売を開始

- AIによる波形特性判定で、LSI評価の効率化と評価品質の向上を実現 -

東芝情報システム株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:根本健、以下「東芝情報システム」)は、LSI開発(評価)時の波形特性判定を効率化するツール「Waveform meister」の販売を開始しました。

LSIの特性を評価するには、オシロスコープを用い、波形の特性をチェックして判断するのが一般的です。現状、これらのチェックは技術者の目視に頼っている部分が多く、確認に時間がかかるうえ、チェック漏れが発生する可能性がありました。また、技術者それぞれの見方(着目点)が異なることで、判定結果に差異が発生し、その結果、品質の低下やばらつきが発生する可能性もありました。さらに、判定の基準が評価チームに横展開されなければ、同じ判定ミスを繰り返してしまうことにもつながりかねません。

東芝情報システムは、LSIの特性評価に関わるこれらの課題を解決するため、AIで自動的に波形特性判定を実行するツール「Waveform meister(ウェーブフォームマイスター)」を開発しました。Waveform meisterは、波形特性判定に特化した学習・評価・判定をパッケージで提供するAIプラットフォームです。大量の波形データを技術者の習熟度に関わらず、短時間での異常判定、特性分類、特定波形検出を可能にします。

オシロスコープや波形を測定する機器を使った評価であれば、Waveform meisterはLSI開発以外の用途にもご活用いただけます。

Waveform meisterの特徴

6つのポイント

Waveform meisterの評価手順

Waveform meisterの評価手順

電気特性評価への活用例(電源IC)

電気特性評価

Waveform meisterは、電源ICの電気特性評価において、判定時間を目視判断と比較して85%削減しています。LSIの評価工程にWaveform meisterを組み込むことにより、効率化と評価品質の向上に貢献します。

Waveform meisterの採用実績

東芝情報システムは、半導体、ディスプレイ設計用EDAソフトウェアパッケージの開発・販売などを手掛ける株式会社ジーダットと、Waveform meisterの使用に関するライセンス契約を締結しました。この契約締結により、Waveform meisterは同社が開発したアナログ半導体設計向けの新製品「AI波形判定ツールSX-Meister SCAI(SpiceChartAI)」に組み込まれ、アナログ半導体の設計作業を効率化する製品として販売されます(2024年12月予定)。

SX-Meister SCAI(SpiceChartAI)の販売に関わるジーダット社のニュースリリース
https://www.jedat.co.jp/info-j/20241101/ [ジーダット]
株式会社ジーダット
設立: 2004年
事業内容: 半導体やディスプレイ設計向け設計自動化ソフトウェアの開発・販売・サポート、および半導体設計受託業務
所在地: 〒104-0043 東京都中央区湊1-1-12 HSB鐵砲洲
代表者: 代表取締役社長 執行役員 松尾 和利
URL: https://www.jedat.co.jp/
東芝情報システム株式会社について

東芝情報システムはLSI分野、組込みシステム分野で、お客様のニーズに最適なソリューションを提供しています。

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