成長を続ける車載ソフトウェア市場、関西地区で新たな開発拠点を立ち上げ
当社は、大阪・梅田を拠点とする関西支社に加え、2023年に新たに神戸・三宮を拠点とする神戸作業所を開設しました。これにより、関西支社と神戸作業所の2拠点で、関西圏におけるお客様を中心に、組込みソリューション事業を展開しています。
組込みソリューション事業の中心となる車載ソフトウェア開発の取り組み、新しい拠点である神戸作業所の開設に至る経緯や、開設後の変化、車載ソフトウェア開発の今後の展望について紹介します。
組込みソリューション事業の中心となる車載ソフトウェア開発の取り組み、新しい拠点である神戸作業所の開設に至る経緯や、開設後の変化、車載ソフトウェア開発の今後の展望について紹介します。
エンベデッドソリューション事業部
内田 裕一
車載ソフトウェア開発の取り組みについて教えて下さい
当社は、組込みソフトウェアのエンジニアリングサービスを提供する、組込みソリューション事業を展開しています。さまざまな技術・業務分野において豊富な経験を持った多くのエンジニアが所属しており、プラットフォームからアプリケーション、また、提案からアフターサポートに至るまで、お客様からの多様なニーズに一貫してお応えできることが強みです。
組込みソリューション事業を支える大きな柱の一つが、自動車内の機器に組込まれるソフトウェアである、車載ソフトウェアの開発です。1990年代に大手車載機器メーカーの下で、カーナビゲーションシステムや自動車の駆動部分を制御するパワートレインのソフトウェア開発に携わったことから始まり、その後の自動車におけるソフトウェア領域の拡大とともに、ボデー制御、メーター、先進運転支援、パワーエレクトロニクスと担当範囲を拡げ、現在までにほとんど全ての種類の車載ソフトウェア開発に従事してきました。また、開発場所についても、中部地区のお客様構内に常駐するところから始まり、お客様の拠点や開発形態に合わせて、中部地区の支社、関東地区の本社、さらには今回開設した関西地区の神戸作業所など、拠点を拡げて対応してきています。
現在では、車載ソフトウェア開発が、組込みソリューション事業の約半分を占めるまでに成長しています。
組込みソリューション事業を支える大きな柱の一つが、自動車内の機器に組込まれるソフトウェアである、車載ソフトウェアの開発です。1990年代に大手車載機器メーカーの下で、カーナビゲーションシステムや自動車の駆動部分を制御するパワートレインのソフトウェア開発に携わったことから始まり、その後の自動車におけるソフトウェア領域の拡大とともに、ボデー制御、メーター、先進運転支援、パワーエレクトロニクスと担当範囲を拡げ、現在までにほとんど全ての種類の車載ソフトウェア開発に従事してきました。また、開発場所についても、中部地区のお客様構内に常駐するところから始まり、お客様の拠点や開発形態に合わせて、中部地区の支社、関東地区の本社、さらには今回開設した関西地区の神戸作業所など、拠点を拡げて対応してきています。
現在では、車載ソフトウェア開発が、組込みソリューション事業の約半分を占めるまでに成長しています。
神戸作業所の開設に至る経緯を教えてください
関西支社は1966年に設置し、2011年より現在の梅田スカイビルを拠点としています。1990年代まではシステムインテグレーション事業が中心でしたが、2000年代よりOA機器メーカーや産業機器メーカーなどのお客様を中心に組込みソリューション事業を開始しました。その後、2006年に車載ソフトウェア開発としてパワートレインの開発から始まり、2007年にカーナビゲーションの開発、2013年にパワーエレクトロニクスの開発へと対応領域を拡げました。現在はパワートレインの開発が主力となっています。
当社関西地区の車載ソフトウェア開発は、現在主力のパワートレインの開発を中心に今後益々拡がる見込みです。しかし、現在の関西支社では事務所スペースが限られており、新たな事務所スペースの確保が課題となりました。そこで、関西支社のある梅田とお客様の双方からのアクセスを考え、2023年6月に神戸の中心地である三宮に「神戸作業所」を設置し、関西支社との2拠点で対応することにしました。
当社関西地区の車載ソフトウェア開発は、現在主力のパワートレインの開発を中心に今後益々拡がる見込みです。しかし、現在の関西支社では事務所スペースが限られており、新たな事務所スペースの確保が課題となりました。そこで、関西支社のある梅田とお客様の双方からのアクセスを考え、2023年6月に神戸の中心地である三宮に「神戸作業所」を設置し、関西支社との2拠点で対応することにしました。
神戸作業所の工夫点や開設後の変化について教えてください
神戸作業所は、関西支社のある梅田との交通の利便性が良い三宮駅から徒歩2分の場所に開設しました。これにより、関西支社と神戸作業所の社員間の連携を推進しやすいことや、梅田と三宮の2箇所に当社の拠点があることで、社員の通勤面における負担の軽減にもつながりました。
神戸作業所には、車載ソフトウェアの設計、開発業務を行う執務エリアに加えて、開発したソフトウェアの検査業務を行う検査室も設置しました。関西支社には車載ソフトウェアの検査業務で使用する検査機材を設置できる場所がないため、従来は関西支社から片道1時間以上かけてお客様先まで移動して検査業務を行っていました。神戸作業所が出来たことによって、神戸作業所内で車載ソフトウェアの設計から検査まで一貫して業務を実施できるようになり、作業効率が大きく向上しました。また、神戸作業所はお客様先とのアクセスも良いため、検査機材の突発的なメンテナンス発生時などに、柔軟に対応できることも大きなメリットです。
神戸作業所は、社員が使いやすい執務エリアのレイアウトにも工夫しました。関西支社や川崎本社、中部支社からの出張者が気兼ねなく使用できるように出張者エリアを設置しました。また、カフェのように、空いている席に自由に座れるフリーアドレスを導入しました。若手メンバーを含め、社員のコミュニケーション活性化を意識したオフィス空間を目指しています。
神戸作業所には、車載ソフトウェアの設計、開発業務を行う執務エリアに加えて、開発したソフトウェアの検査業務を行う検査室も設置しました。関西支社には車載ソフトウェアの検査業務で使用する検査機材を設置できる場所がないため、従来は関西支社から片道1時間以上かけてお客様先まで移動して検査業務を行っていました。神戸作業所が出来たことによって、神戸作業所内で車載ソフトウェアの設計から検査まで一貫して業務を実施できるようになり、作業効率が大きく向上しました。また、神戸作業所はお客様先とのアクセスも良いため、検査機材の突発的なメンテナンス発生時などに、柔軟に対応できることも大きなメリットです。
神戸作業所は、社員が使いやすい執務エリアのレイアウトにも工夫しました。関西支社や川崎本社、中部支社からの出張者が気兼ねなく使用できるように出張者エリアを設置しました。また、カフェのように、空いている席に自由に座れるフリーアドレスを導入しました。若手メンバーを含め、社員のコミュニケーション活性化を意識したオフィス空間を目指しています。
神戸作業所の魅力について教えてください(勤務者の声)
◇30代:男性
神戸作業所は座席の間隔が広く隣り合って座っても全く圧迫感が無く一人一人の作業スペースが十分に確保されており開放感があります。また、座席に用意されている椅子の座り心地が良く長時間座っていても疲れず仕事に支障が出ないため、設備面でも非常に恵まれています。さらに、座席のキャビネットに加えて個人ロッカーが用意されているため私物管理ができるパーソナルスペースが多いのも魅力の1つです。座席周辺に物が多くなりづらく常に綺麗で整理された座席で仕事ができます。
◇20代:男性
神戸作業所はほとんどがフリーアドレス席のため、働き方の自由度が高く、社員間のコミュニケーションも取りやすいです。神戸作業所の周辺には多くの飲食店があるので、会社の仲間とランチ巡りやカフェ巡りができ、毎日お昼休みにどこのお店に行こうか考えるのが楽しみになり、神戸作業所で仕事するモチベーションアップに繋がっています。
◇20代:女性
神戸作業所がある三宮は、梅田から電車一本で約20分とアクセスも良く、三宮駅から神戸作業所までは地下でつながっているため、雨の日でも傘が必要ないところが便利です。神戸作業所の周りにはおしゃれなカフェもあり、夕方以降も開いているお店もあるので退社後に寄れるのも魅力です。また、神戸作業所には大きな窓があるので日差しが明るく、窓側に設置したカウンターテーブルから見える景色がきれいです。
神戸作業所は座席の間隔が広く隣り合って座っても全く圧迫感が無く一人一人の作業スペースが十分に確保されており開放感があります。また、座席に用意されている椅子の座り心地が良く長時間座っていても疲れず仕事に支障が出ないため、設備面でも非常に恵まれています。さらに、座席のキャビネットに加えて個人ロッカーが用意されているため私物管理ができるパーソナルスペースが多いのも魅力の1つです。座席周辺に物が多くなりづらく常に綺麗で整理された座席で仕事ができます。
◇20代:男性
神戸作業所はほとんどがフリーアドレス席のため、働き方の自由度が高く、社員間のコミュニケーションも取りやすいです。神戸作業所の周辺には多くの飲食店があるので、会社の仲間とランチ巡りやカフェ巡りができ、毎日お昼休みにどこのお店に行こうか考えるのが楽しみになり、神戸作業所で仕事するモチベーションアップに繋がっています。
◇20代:女性
神戸作業所がある三宮は、梅田から電車一本で約20分とアクセスも良く、三宮駅から神戸作業所までは地下でつながっているため、雨の日でも傘が必要ないところが便利です。神戸作業所の周りにはおしゃれなカフェもあり、夕方以降も開いているお店もあるので退社後に寄れるのも魅力です。また、神戸作業所には大きな窓があるので日差しが明るく、窓側に設置したカウンターテーブルから見える景色がきれいです。
車載ソフトウェア開発の今後の展望について教えて下さい
矢野総合研究所の調査レポート(※1)によると、国内の車載ソフトウェア市場の規模は、2024年に9,660億円、2030年には1兆9,130億円に達すると予測されています。6年後に約2倍の規模となることが見込まれる車載ソフトウェア開発の最大の課題は、少子高齢化による若年層のソフトウェア人材不足であると捉えて、現在、当社では、AIを活用した生産性向上・省人化の取り組みを推進しています。
※1:矢野総合研究所のレポートサマリー(https://www.yanoict.com/summary/show/id/730)
一例を挙げると、現在、生成AIに規格書や仕様書を学習させ、自然言語で検索できる仕組みを構築しています。この仕組みを導入することで、従来は膨大な時間や工数を要した規格書や仕様書の読み込み作業が大幅に削減されることが期待できます。生成AIが文書を理解し、自然言語の検索クエリに基づいて関連情報を迅速に提供するため、エンジニアは必要な情報をより効率的に取得することができるようになるでしょう。将来的には、車載ソフトウェア開発におけるV字モデルの各プロセスの成果物に対して、生成AIを活用してトレーサビリティ手順を確立することで、エンジニアの更なる業務効率化を目指します。
今後、一層の成長が見込まれる車載ソフトウェア開発の分野で、お客様の多様なニーズに柔軟に対応しながら、従業員のモチベーションやエンゲージメントを高める取り組みとして、今回、開発拠点の整備とAI活用事例について紹介しました。5年先、10年先もお客様から、そして従業員からも信頼される会社であり続けられるよう引き続き、このような取り組みを推進してまいります。
※記事内における内容、組織名などは2024年8月公開時のものです。
※本文中の会社名および製品名は各社が商標または登録商標として使用している場合があります。
※1:矢野総合研究所のレポートサマリー(https://www.yanoict.com/summary/show/id/730)
一例を挙げると、現在、生成AIに規格書や仕様書を学習させ、自然言語で検索できる仕組みを構築しています。この仕組みを導入することで、従来は膨大な時間や工数を要した規格書や仕様書の読み込み作業が大幅に削減されることが期待できます。生成AIが文書を理解し、自然言語の検索クエリに基づいて関連情報を迅速に提供するため、エンジニアは必要な情報をより効率的に取得することができるようになるでしょう。将来的には、車載ソフトウェア開発におけるV字モデルの各プロセスの成果物に対して、生成AIを活用してトレーサビリティ手順を確立することで、エンジニアの更なる業務効率化を目指します。
今後、一層の成長が見込まれる車載ソフトウェア開発の分野で、お客様の多様なニーズに柔軟に対応しながら、従業員のモチベーションやエンゲージメントを高める取り組みとして、今回、開発拠点の整備とAI活用事例について紹介しました。5年先、10年先もお客様から、そして従業員からも信頼される会社であり続けられるよう引き続き、このような取り組みを推進してまいります。
※記事内における内容、組織名などは2024年8月公開時のものです。
※本文中の会社名および製品名は各社が商標または登録商標として使用している場合があります。