東芝情報システム株式会社

「Microsoft Dynamics AX」導入事例

生産用機械製造業A社様 導入事例

基幹業務システムの統合により生産性の向上、各業務の効率アップを実現!

生産用機械製造業A社様では、それまで見積・受注・設計・購買・仕入・売上に関するシステムが個別に存在していました。そのため基幹業務プロセスにさまざまな課題を抱えていました。
東芝情報システムでは、この課題を解決するため、ERPパッケージ「Microsoft Dynamics AX」(以下、Dynamics AX)をA社様へ導入することで、以下の導入効果を提供することができました。

Dynamics AX 導入後の基幹業務プロセスの概要
Dynamics AX 導入後の基幹業務プロセスの概要
  • 一貫した業務プロセスの実現による生産性の向上
  • 製番単位でのリアルタイムな原価の把握
  • 部品発注および入出庫業務における業務効率化
  • 仕入先との商取引のペーパーレス化による業務効率化と情報漏洩リスクの軽減
  • BI機能を活用した分析/帳票データの出力

課題

1.基幹業務プロセスの分断化(情報の散在化)による生産性の低下
2.タイムリーな原価の把握と精度
3.部品発注および入出庫業務における作業負荷
4.仕入先との情報共有における情報漏洩のリスク

今までの状況

基幹業務プロセスの分断化における課題
基幹業務プロセスごとのシステムが個別に存在していたため、情報の重複入力や転記ミス、後業務プロセスにおける二重チェックやデータ信頼性低下による見直しが発生しており、生産性が低下していました。また、分断されたシステムであったため、業績や経営判断の指標作成に労力を要していました。

タイムリーな原価の把握と精度における課題
社内で製番単位の原価把握という概念が浸透しておらず、それぞれの部署ごとに原価実績の報告単位にばらつきがあり、且つ報告タイミングにもばらつきがありました。そのため原価報告書の精度が上がらず、作成にも労力と時間を要していました。

部品発注および入出庫業務における課題
設計部より出力される手配指示書(紙)を元に部品手配を行っていたため、手作業による発注処理に多大な負荷がかかっており、発注ミスも発生していました。入出庫業務についても手作業であったため、数量不一致が多く発生し調査に時間を要していました。

仕入先との情報共有における情報漏洩のリスク
見積/発注行為や設計情報の共有について、それまではFAXや電子メールで情報共有していたため、宛先誤送信による重要情報の漏洩リスクが常にありました。さらに、FAXを利用する場合、担当者に確実に届いているか仕入先に確認する必要があり、手間がかかっていました。

課題に対する解決策

基幹業務プロセスの分断化に関する課題の解決
次期基幹システム導入の検討を重ねた結果、インフラ環境の要件定義からパッケージ導入、システム運用支援まで一貫して対応でき、且つ個別受注生産の導入経験がある東芝情報システムが推奨する「Dynamics AX」の導入に決定しました。
「Dynamics AX」は、A社様の基幹業務プロセスをすべて網羅しているERPパッケージであり、今回の導入によりこれまであった情報の重複入力や転記ミス、後業務プロセスにおける二重チェックやデータ見直し等が排除され、正確な製品情報の共有化に伴う受注活動のスピードアップが実現しました。

タイムリーな原価の把握と精度に関する課題の解決
本システム導入にあわせ、原価把握単位の社内統一を図りました。その上で生産活動における全ての発生原価には製番を付与する仕組みを構築し「Dynamics AX」へ蓄積しました。その結果、製造別原価情報をBI機能で抽出することでリアルタイムな原価把握が可能となり、製造原価報告書作成にこれまで1週間を要していたものが、わずか1日で作成できるようになりました。

「Microsoft Dynamics AX 個別受注生産ソリューション」

部品発注および入出庫業務に関する課題の解決
部品発注業務については、設計部からの手配依頼をすべてペーパーレス化によるシステム連携とすることで解決しました。設計部で使用するPDM*1システムから設計BOM*2を「Dynamics AX」に取り込むことで、「正味所要量計算」にて自動的に製造BOM及び発注書を作成することができるようになり、負荷が飛躍的に軽減されました。
入出庫業務については、A社様から仕入先へ部材を発注する際、バーコードが印字された発注書、納品書を「Dynamics AX」から出力して仕入先へ渡します。これにより仕入先から部材が納品された際、納品書のバーコードを読み取るだけで「Dynamics AX」の発注書データと紐付いて納品処理が完了するため、作業ミスの削減および業務効率化が図られました。

*1 PDM (Product Data Management):製品情報管理
*2 BOM (Bill Of Materials):部品表

仕入先との情報共有に関する課題に対する解決
仕入先との見積/発注行為、設計情報の共有については、用紙の郵送やFAXの利用を廃止し、基幹業務システム向け電子文書共有サービス「dynaCloud EDI-Portal for Microsoft Dynamics AX」(以下、dynaCloud EDI-Portal)を利用することで解決しました。
「dynaCloud EDI-Portal」は、発注元と発注先の間の商取引をセキュアなWeb共有サービスを利用することで、見積や帳票、図面等が外部に漏洩することなく送受信可能なサービス。このサービスを利用することにより、仕入先との商取引におけるペーパーレスを実現し、各種書類の保管管理作業やコピー作業の負荷軽減ならびに情報漏洩のリスクの低減を実現しました。

「セキュア文書共有サービス dynaCloud EDI-Portal for Microsoft Dynamics AX」

導入の効果

「Dynamics AX」の導入により、A社様における以下の課題を解決することができました。

  • 一貫した業務プロセスの実現による生産性の向上
  • 製番単位でのリアルタイムな原価の把握
  • 部品発注および入出庫業務における業務効率化


また「dynaCloud EDI-Portal」の導入により、以下の課題を解決することができました。

  • 仕入先との商取引のペーパーレス化による業務効率化と情報漏洩リスクの軽減


このほか「Dynamics AX」の導入により、以下の効果をあげることができました。

  • BI機能を活用した分析/帳票データの出力
  • SQL Server のBI機能を活用して、柔軟に分析用/帳票用各種データの出力が可能となりました。これにより、以前のようにExcelで帳票を都度作成する必要がなくなり、データ作成の手間や作業ミスが削減されたことにより、業務効率化が図られました。

今後の展望

東芝情報システムでは、お客様の声をもとに次のようなソリューションの提案にも取り組んでいます。

PLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理)の実現
現時点では「受注」~「発注」までのプロセスをシステム化していますが、将来は「保守」「改造」「次期製品の提案」までをシステムで対応できるようにしたいと考えています。さらに、顧客に対するサービス力の向上を実現するため、「Dynamics AX」のCRM機能、サービス管理機能を活用し、納品した製品と顧客の管理を進めていきたいと考えています。

経営に直結する指標の採取と分析
現在の生産情報に対し、受注情報及び顧客情報を組み合わせることで製品の需要予測につなげていきたいと考えており、今後はその需要予測に最適な分析システムの構築を目指していきます。

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