技術情報誌「Wave」 Vol.12 (2008.5発行)
Wave Vol.12
本号では、「エンベデッドソリューション2008」特集として、組込み分野の最新の動向と当社のソリューションについて取り上げ、ソフトウェア・ビデオコーデックなどの組込みミドルウェア、ネットワークセキュリティ、当社が特許を取得(出願中)した固有値分解の新手法、モバイル分野の短期開発・品質向上への取り組みをご紹介しています。
また、技術トピックスは、当社における構築事例をもとにしたソリューションとして、基幹システムのディザスタリカバリサイト構築と、セキュリティを確保した文書共有・交換の仕組みを取り上げご紹介いたしました。
※以下のPDFファイルは別ウィンドウで開きます。
特集『エンベデッドソリューション2008』
大黒 昭宜
次世代通信システムや画像認識、移動体通信での電波到来方向推定などには固有値分解が用いられます。それを実現する回路構成は分岐が多くて、複雑な演算機構を多数要するため大規模となり、LSIへの実装はなかなか難しいのが実情でした。当社は、固有値分解の演算機構をシンプルかつ高速な回路構成を実現する新しい回路方式に関する特許を取得(出願中)し、組込み機器での実現に弾みをつけています。今後、さらなる高速化・小型化に取り組み、高速通信、大規模画像認識、音声方向推定、音声認識などへの応用に注力していきます。
阪 国博
SI分野では以前から普及している分散オブジェクト技術仕様「CORBA」ですが、ここにきて、マルチCPU化やオブジェクト指向開発が進む組込み分野において注目を集めつつあります。当社は、これまでの研究開発への取り組み成果を活かし、CORBA製品のライセンス販売を開始しました。技術サポートや開発はもとより、今後は当社の他の技術や製品とも組み合わせたトータルソリューションを提供していきます。
高井 敏
多品種・多機能が求められる携帯電話をはじめとするモバイル機器開発においては、品質向上や短納期開発を成功させるためにプロジェクト管理や不具合管理が重要であり、いかにして開発作業に品質・生産性ツールを有効に活用するかが鍵を握ります。当社では、これらを管理するシステムとして「PRISMY」を活用し、要求管理/不具合管理を実現しています。また、過去の不具合履歴を分析することにより、対策を講じるべき工程の抽出・方針策定・対策の実施を行い、開発製品の品質向上を行っています。
垰 正和
多機能・高機能化が進む携帯電話やゲーム機に代表されるように、コンシューマ分野に拡大する組込み機器での動画や音声機能は、ますます重要性を帯びてきています。当社は、高圧縮・高画質のビデオコーデック「Mobiclip」(モビクリップ)を組込み機器へ搭載することを研究開発として取り組んでおり、ビデオコーデックソリューションを提供しています。今後、当社の技術力を活かし、Mobiclipを核としたさまざまな組込みソリューションを展開していきます。
早川正文
世の中のネットワーク化が進むなかで、パソコンのみならずプリンタや白物家電までさまざまな機器がインターネットに繋がる時代を迎え、暗号技術を用いてIPパケットの機密性を実現するIPsecに大きな関心が寄せられています。当社は、市場で定評のあるSafeNet社のIPsec(QuickSec) およびRSAセキュリティ社の暗号ライブラリ(BSAFE)の2つを組み合わせた「NetNucleus IPSec」を提供しています。今後は、携帯電話などのモバイル機器分野にも注力するとともに、よりお客様のニーズに合わせた製品とサービスを提供していきます。
田村 豊
携帯機器が普及している昨今において、有限のエネルギーをいかに効率よく供給するかが、重要な課題となっています。モバイル機器に限らず据置型機器においても省エネ化できることはプラス材料です。それを解決するためには、多数の他社特許が障害となっており、当社ではその課題を早稲田大学との共同研究で打開できるよう取り組んでいます。共同研究で得られた成果は、今後、電源用LSIを開発する際にフィードバックし、さらなる向上を目指します。
技術トピックス、他
野瀬克紀
「Collaboration(コラボレーション)」と言えば、携帯キャリアとアニメメーカが共同して新たな携帯端末を発売するといった話題を思い出します。企業活動においても、設計書や企画書など社内外の関係者とひとつの文書を共有したり交換したりという共同作業の場面が多々ありますが、これら共同作業における文書の共有や交換を『コラボレーション』として位置付け、「安全に簡単に文書の共有・交換」が行える仕組みを提供します。
神田康博
企業の業務はシステムへの依存度が高まる一方であり、万一、災害などでシステムがダウンすれば業務も完全に停止してしまうことになります。こうした事態に備え、当社では自社の基幹システムのディザスタリカバリ(DR)サイトを構築しました。また、実際の構築によって得られたノウハウをもとに外販を展開しています。今後はお客様のニーズに、より応えたサービスの提供を進めていきます。
一括ダウンロード
PDFファイルをご覧になるには、Adobe(R)Acrobat(R) Readerが必要です。Acrobat Readerをダウンロードするには「Get Adobe Reader (別ウィンドウで開きます) 」をクリックしてください。